小さいものへの敏感期とは(1~3歳)

「小さくて動くものをはっきり見たい」と、強烈に欲するのがこの「小さいものへの敏感期」で、1歳~3歳ごろと言われています。生まれたばかりの赤ちゃんは目が良く見えず、少しずつ見えるように訓練しています。成長していく中で、小さくて動くものをくっきりと見て捉えることができた時に「できた」という達成感が育ちます。

小さいものへの敏感期

ダンゴムシなど「小さくて動くもの」を見つけた時にしゃがみこんで「コレコレ」と指さすあのしぐさは「見えたよ」という達成感からくるものというわけです。その達成感に対して「よく見えたね」と認めてあげるとどんどん伸びていくのがこの時期の特徴です。3歳ごろまでと、他の敏感期に比べて短い期間ではあるものの、毎日となると決して短くないと感じる小さいものへの敏感期ですが、終わりはやってきてしまうので、大切にしてあげたいものです。

同時にこの時期は「運動の敏感期」でもあり、この「小さな動くもの」を指でつまむこともできるようになると夢中になって集めるわけです。とりわけ、親指・人差し指・中指の連携が発達すると上手につかむことかできるので、楽しくてしょうがないのでしょう。小さなグーの手を広げて見せてくれたあのダンゴムシたち…はそういうわけだったのですね。ここでも「上手につかめたね」と認めてあげることで、この能力がますます伸び脳の成長へと繋がっていきます。

小さいものへの敏感期のサイン「どんぐりを拾って並べる」

「小さいものをつまむ」ことへ興味関心を示したら、自宅に取り入れるという方法もあります。ダンゴムシではないのでご安心を。「小さなものをつまむ」ための教具などを用意することで敏感期を有効に過ごす環境を整えていくという方法です。