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運動の敏感期とは(生後6か月~4歳半ごろ)
100%の力で「歩きたい」と、全力を出して惜しまないのがこの運動の敏感期です。
例えば、よちよち歩きの子。忙しい親としては、ベビーカーや車で移動すると早くて楽ですね。でも100%の力で「歩きたい」という時期は限られていて、その時に獲得しうる能力は後からは得られないと考えるとどうでしょうか。「早くとか、疲れるとか、甘えたい」といった頭で考えて行動するようになると、もうこの時期は終了を迎えます。
運動の敏感期では
- 歩くこと
- 手指を使うこと
によって運動能力と、運動能力の発達を通して脳の発達を促すと考えられています。
歩くということ
たくさん歩くということは、体幹が鍛えられるということ。しっかり立つということは手指を自由に使えるようになり、脳が発達するということ。手指の運動と脳の発達は密接な関係にあり、この時期は将来使う脳のベースをつくる時期で、机でのお勉強以上に大切なのは「歩く」ということだったのです。
手指を使うということ
「3本の指は突出した脳である」とモンテッソーリは言っています。それくらい、親指・人差し指・中指を使うことが脳を刺激するということです。運動の敏感期は脳のシナプス密度が急激に増加する時期で、たくさんの刺激を与えることが大切です。シナプスは7歳ごろまでにピークを迎え刺激の少ないシナプスは衰弱し10歳前後から減少すると言われています。
脳を最も活性化させているのは、目と手を連動させている時。この時期にはこどもの成長に合った教具や日々の生活の中で「神様からの宿題」ができる環境を整えてあげたいですね。