敏感期のサイン

「敏感期」があるということは分かったけれども、「限られた期間」となると見逃したくありませんね。では実際にいつ「敏感期」なのでしょうか。それには見分ける3つのサインがあります。

見分ける3つのサイン

サイン1:静けさ

ハッと気が付いて、子どもが静かにしているなと思ったら、それは敏感期のサインです。大人からすれば「いたずら」と思えるようなことも子どもにとっては大切な「お仕事中」だったりします。集中して取り組んでいるときはそっと見守ってみると良いでしょう。子どもは、本当に必要な「お仕事」に出会うと、周りの声が何も聞こえなくなるほど集中することがあります。これが「集中現象」という姿です。

サイン2:繰り返し

子どもが何度も何度も、同じパズルを繰り返す…という経験はありませんか?大人からすれば、せっかく完成したものをすぐにひっくり返すなんて…と思うかもしれませんが、大切なのはその「お仕事そのもの」。自分の成長にあった「お仕事」に出会うと何度も繰り返すというのが、もう一つのサインです。

サイン3:喜び

「ある特定の事柄」を上手に達成できると、脳の中枢神経にドーパミンが流れ「喜び」を感じます。この「特定の事柄」に対して喜びや快感があると、もっと上手になりたいと同じことを繰り返し、何度も喜ぶのです。これが3つ目のサインです。

敏感期に適したお仕事でドーパミンをたくさん出させるチャンス

敏感期のサイン「ミニカーを円マットに並べては落とし、また並べる」

この成長にあった「お仕事」に対して「ドーパミンが出る期間」が敏感期であり、この時期にその「お仕事」に取り組ませてあげることが、大切です。この期間は、その先の人生を生きていくために必要な「ある特定の機能」を著しく成長させる重要な期間というわけです。

敏感期の80%は0~6歳の乳幼児期に集中していること、またこの敏感期には終わりがあると知っておくと、その瞬間を大切にすることができそうです。