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モンテッソーリ教育の「教具」とは
一見おもちゃに見える「教具」ですが、モンテッソーリ教育でいう「教具」には明確な定義があります。一般的なおもちゃは遊び方が自由で目的も様々ですが、それと大きく異なる点は、「教具」は「こどもの成長に合わせて分けられ、目的を一つに絞って」作られていることです。
教具ができるまでの過程
もともと、知的障碍者の教育のために作られていた教材を、モンテッソーリが一般用に活用したことにこの教具は始まっています。モンテッソーリは、こどもが自ら進んで、楽しんで、好奇心を掻き立てるような教材がないか常に考えていたそうです。そこで実際にこどもがどういうときに何に興味を示すのか、なぜ興味を示すのかを注意深く観察し、試行錯誤を繰り返して「教具」を作り出していったのです。
きちんと理解すれば自宅でも取り入れられる
このようにして生み出されたモンテッソーリ教具ですが、そのさらに素晴らしいところは、目的や条件を満たせば自宅でも作ることができる点にあります。オリジナルの教具は本物ならではの魅力がありますが、コスト面からも日常的に取り入れるのは難しいことも。作り手が条件を理解することで自宅でも取り入れやすいというのも魅力です。
モンテッソーリ教具のポイント
理解しておきたい条件について
1.サイズがそのこどもにあっている
2.こどもが興味をもつような美しさ、魅力がある
3.目的がわかりやすい
4.ポイントが絞られた難所が1つだけある
という具合です。さらに
・次の成長につながる仕組みになっている
・こどもが自分で間違いに気が付ける仕組みがある
というように、一つの目的に対して成長と失敗がわかりやすいこともポイントです。