言語の爆発期(3~5歳)

言語の爆発期

3歳前後の爆発期

様々な敏感期の中でも長期間敏感期が続くのが「言語の敏感期」。中でも、胎児のころから3歳ごろまでにインプットした言語があふれ出す3歳前後から「言語の爆発期」となります。知っていることが合っている、といった答え合わせを強烈に楽しむ時期で、物と名前が一致したときの快感が言語の爆発期の特徴です。忙しい親としては、毎日の「これなーに?」の連続に「これいつ終わるの?」と思うこともあるでしょう。が、爆発期を終えると終わりになります。爆発期は強烈に言語をインプットしたい時期なので、この時期の「これなーに?」に答えることは、長い目でみると超高効率なインプットの方法でもあります。興味がなくなってしまってからでは教える側の労力も多くなるでしょう。

「これなーに?」の扉~第一次質問期~

この言語の爆発期の「これなーに?」の答え方として意識したいのが、想像の広がる回答です。「お花だよ」と名前を答えるだけでなく、どんな色でどんな季節にどんな種類があって…といった回答ができると教養に繋がっていきます。難しいことは画像や図鑑などの写真を見せてあげるのも効果的ですね。忙しい中でつきあうのは大変ですが、「これなーに?」は、インプットの扉が開いた状態なのでどんどんシャワーをかけてあげると良いでしょう。扉が閉じてしまったら、敏感期の終わりのサイン。扉を開けるところから始める作業、同じだけの興味関心で得られる質、どれをとっても大変になります。言語の爆発期は、大チャンスだということがわかりますね。

4歳~5歳ごろの爆発期

「これなーに?」の第一次質問期期に物の名前の答え合わせを終えた4歳~5歳ごろの子どもは、物事の成り立ちに興味関心が移ります。そう、次の質問は「なんで?どうして?」ですね。

「なんで?どうして?」の扉~第二次質問期~

さて、ようやく「これなーに?」を言わなくなったな…と思ったら今度は「なんで?なんで?」。これが次の扉オープンのサイン。開きっぱなしの扉にどんどんシャワーをかけて、興味の種を育ててあげるチャンスです。とりあえず「なんで?」と言うこともあるでしょう。大人が一生懸命回答しているにもかかわらず、次の興味に移ってしまうこともあるでしょう。それでも今はチャンスなのです。子どもの将来への投資となるので丁寧な回答をしたいものです。とはいえ、全てに答えを出すのが難しいこともあります。そんな時は一緒に考えたり、「なんでだろうね?」と、子どもが考えるきっかけとするのも有効なので、「ちゃんと回答しなくちゃ」と力む必要はありません。

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